ドラッグ&ロックン・ロール

音楽活動報告、よく思考のまとめを行います

緊急事態宣言解除について考えてみた。追記あり

今見られる意見のうち共感数が多そうなものをいくつかを取り上げて、それらが現実的に可能かを出来るだけ多角的目線で考察した後で、僕なりの考えを述べる事にします。

 

まずは世の中の意見の例を羅列します

 

⑴緊急事態を宣言する時に解除する条件を定めてないのはおかしい。何故今から解除を検討するのか。だから後手なんだ。

 

⑵緊急事態宣言…全国で3週間くらい感染者ゼロになってから解除して欲しいな

 

⑶緊急事態宣言が解除されたら、三密を伴うサービスの再会が相次ぎ、多分みんな三密全開ではしゃぎまわる。

 

⑷緊急事態宣言が(仮に)明日解除されても、コロナで仕事を失った人は明日から日常に戻れるわけではない

 

⑸緊急事態宣言が解除された府県への人の移動によって第2波が起こりそうで怖い

 

 

 

他にもたくさんの意見が見られてました。まず順番に検討して僕の考えを書いてみます。

 

⑴については、これは無理な話だと僕は考えます。コロナウィルスの推移は未だかつて伝染する病の中でも類を見ない動向を辿ってるもので、さらに医学的な見解が日々目まぐるしく更新される中、緊急事態宣言発令タイミングを、解除条件がそろうまで待ってたら、おそらく今でも緊急事態宣言は発令されていないのではないかと言う懸念すら出てきます。解除の条件というのはこれこそ慎重に取り決めるべき内容で、しかし一方で緊急事態宣言が必要な事は判断が付いていた。少なくとも僕は医療従事者としては緊急事態宣言により医療崩壊を起こすペースをかなり遅らせたと考えているので、あのタイミングの発令が解除条件の検討が原因で遅れなかった事は非常に有り難い話だと捉えています。一方で、解除を早計な判断で条件設定してしまえばそれこそ、その後の第二波を引き起こす引き金になりかねない。

 

よって、緊急事態宣言発令タイミングがあの時より遅くなってはいけなかったと仮定するならば、条件は後から決めるべきだと考えます。これは医学的な目線からしか考えていない意見でもあります。所謂ポジショントーク

 

実際問題、法的基準、財政難、手続きの難航等で、補償を整えることができていない現実を考えると、解除するタイミングは必ずしも唯一のこのタイミングというのは見えてこないのではないかと思います。必ずしも医学的な見解だけが正しい訳でなく、失業者の推移、財政面、経済面等も確認した上でお国が検討してるのではないかという動向がニュースから読み取れますね。

 

⑵これについては、そう思うのは無理もないなぁとは僕は思いました。気持ちはすごく良くわかります。一つ小話ですが、コロナウィルスの感染者の比率というのは現在では人身交通事故に遭う確率よりも多いです。つまり人身交通事故の方が確率としては少ない。あくまで確率ですが。そして過去に、3週間もの間、人身交通事故発生数が全国的に0になった事はありません。確率の低い交通事故ですら0にはならないのですから、当然コロナウィルスの感染者0もかなり難しいと思います。待てばそんな時期がいつか出てくるかもしれませんが、そこまで果たして世の中が経済的に持つでしょうか?なので現実的な意見とは思えません。

 

しかしこれを、感染者ゼロではなく

 

死亡率が○%以下が3週間くらい続けば、という設定に置き換える事が出来たなら、一気に現実味を帯びてきます。

 

⑶、⑷、⑸については、これは僕も同じ不安を抱えています。こうなる未来はかなり容易に想像できるなと思います。

 

※ただ、⑷に付いてはこれは真理だなぁという印象がある反面、実際に失業した人が周りにいるので、その方達がどう生きるかの方が僕にとっては大切で、その方達は日常には戻れてはいないけれど幸い新たな働き口を見つけて凌いでる姿を見ると、人間ってのは強いなともハッとさせられます。なので、⑷についてはそりゃそーだけどそこから先は人それぞれ、違うというところも僕の中にはあります。

 

ここで、僕としてはじゃあこのニュースをどう捉えようかなと考えた時

 

一つの基準が出てきます

 

医療従事者としての立場からは

 

ここ最近承認が急がれている治療薬を承認後、感染者への積極的な投与が始まれば、ある程度の承認後の臨床試験データとして情報が集まります。その中から有効性が認められそうな薬が見出されたら、感染はしても死亡する確率を下げる事ができる展望がある。そういった1つのタイミングに合わせて緊急事態宣言を解除するのはどうかという考えです。

 

以下追記↓

 

(ちなみに、死亡率低下の為の準備は治療薬の承認の他にも、医療崩壊危機を脱する事や、ECMO導入展開などの条件も関わります。ですから治療薬が承認されたらそれだけで死亡率が下がる訳ではありません。これは説明ではなく、思考の話。事実を書いてるのでなく、そうなるのではないか、そうなったら世の中良くなるのではないかという意見です。話を戻すと、何らかの医療体制の再建・進歩が必ず鍵になってきます。)

 

解除条件の見定めが専門家の間でもかなり困難な状況の中、理由がよくわからずに緊急事態宣言を解除されても我々だって不安になります。現に今回の騒動の原因の本質がこれです。なるほどだから一旦解除するのかという基準が明確ではないのでさまざまな不安や憶測が流れるのです。

 

そうではなく、医療体制、PCR検査体制、治療薬承認など、明確に死亡率がさげられる何か、もしくは明らかな進展と言える何かとともに解除すれば混乱は少なく済みます。

 

現に日本以外の各国の規制緩和の例を見てみると、何らかの数字や実態を条件に規制緩和に踏み切ってるのが目に取れるけど、そのどれもが独自の判断で、世界的に共通の認識や条件、そうでなくてもせめて参考になるケーススタディというのは未だに見られないので、事実日本でも独自の条件を見極め設定するしかないのです。

 

ちなみにだけど、国民全員の経済的余裕や経済の状況なのどを度外視した場合なら、どのタイミングが緊急事態宣言の解除タイミングかはかなり絞れてくるのではと思う。

 

それは、医療体制が再建され整い、治療ガイドラインが設定され、治療薬が見つかり、日常的な医療体制の中で的確な治療が少なくとも予期されるタイミングがベストです。

 

言い換えれば、コロナウィルスへの勝機をつかみ、あとは専門家が頑張れば大丈夫です、なので市民は普通に暮らしててくださいと専門家が言えるくらいになるという事。

 

1つの歴史を振り返ります。

 

2009年の新型インフルエンザは、翌年の2010年3月まで世界的な流行をしました。

 

当初新型インフルエンザウィルスは流行当初、メキシコにおいて感染死亡率が非常に高いという発表がされました。それから元に世界的流行、いわゆるパンデミック状態を引き起こします。そして日本でも流行に合わせ、新型インフルエンザ感染が確認された患者は強制入院対象となりました。しかし日本の医療体制や、治療薬発見が早かった事、医療崩壊を招かなかったことなど様々な事が要因となって、死亡率がそこまで上がらなかったのです。そして同年の2009年6月に厚生労働省が強制入院の方針を取りやめて以降は、通常の季節性のインフルエンザウィルス感染症として扱われる事になります。

 

厚生労働省が方針を変えた理由は、死亡率が上がらなかったためです。言い換えればある程度の死亡率の見極めにより国は舵きりができるという事です。

 

そして死亡率が上がらなかったのは、新型インフルエンザウィルスがザコだったという事ではなく、医療従事者の献身、医療体制維持、感染症研究チームの功績等があっての事です。

 

ちなみにこの時の新型が、現在のインフルエンザです。

 

 

 

僕が死亡率が鍵となると発言する、理由の1つが、過去の歴史からみたこの推移です。

 

 

 

ですが死亡率が下がるまでお前ら待て!と、そうも言ってられないから、どの条件で解除に踏み切るかという議論がなされる訳です。

 

 

 

 

以上追記↑

 

本来ならかなり時間のかかる薬の承認が特別措置で急ピッチで検討されてるこの流れは僕は間違ってないと、薬剤師としては考えていて、承認されたからと言って、全て完全に安全につかえるわけではないからこそ、承認後の臨床試験が大切だと言う点も記しておきます。

 

感染者数を認知して動向を探るのも大切なのですが、死亡率を下げれるかどうかというのが、早期解除には最も大切になると僕は考えています。(どの口が言ってんだと言った感じだとは思うけどね。)

 

そして次に、医学的な見解ではなく世の中の状況から僕の視点からみてみると

 

 

これ以上緊急事態宣言が続くと生活難による困窮や、自殺者が増えると言う事をとても怖く思っています。

 

 

 

この点については休業中の補償が整えば解消可能かもしれません。しかし今の日本の財政では難しいと言わざるを得ません。(過去に僕が書いた医療費の問題、財政圧迫のブログでも触れてるところがいくつかあるので、もしお暇でしたらそちらも参考にしてください。)

 

自国通貨なんだからさっさと金を発行しろと言うシンプルな話ではないんですよね、残念な事に。

 

(個人的にはさっさと発行して、その分は富裕層からガッツリ税金で回収して欲しいと言う思いはあります。論理的思考を欠いて、感情で物を言っていいなら。)

 

なので、緊急事態宣言がこれ以上続くのはそれこそ生活苦による死者の数が登ると言う点で、すぐ解除すべきだと言う考えも、また別として僕の中で出てきます。

 

そして最後に、いずれにしても、⑶.⑷.⑸で危惧されてる事が起これば第二波はもちろん、さらに医療崩壊を起こし手のつけようがない事になるのと僕は思うのです。

 

 

いずれにしても、死亡率を下げる体制が整う事を願うばかりです。なんの考えなしに解除するのは、かなり難しいのではと考えます。