ドラッグ&ロックン・ロール

音楽活動報告、よく思考のまとめを行います

うんこの話

僕の、仕事のない日の過ごし方にはルールが無い。朝起きる時間も決まってなければ、ご飯を食べる時間も決まっていない。前持っての予定がなければ、その日何をするかも決まっていない。決まっていることと言えば、その日に仕事がないと言うことくらいだ。

 

けれども、やりたい事は決まっている。僕はドラムをやっているからドラム叩きたい。僕はアニメが好きだからアニメを観たい。僕は音楽が好きだから良い音楽を探したい。

 

そして、やらなければならない事が決まっている。昨日の洗い物だったり、晴れた日なら溜まった洗濯物、家の掃除、返していない連絡を返す事。

 

何もルールが決まっていない状態では、何も進める事ができない。つまり、その日になってみなければ、僕は僕自身がその日、何をどんな順番でどのくらいの時間かけてやるべきかが全くわからない。これは人間にとって非常に由々しき事態である。

 

何をやったら良いかわからない時間というのは、大抵の場合、余計な事や無駄な時間を過ごしてしまう。余計な事や無駄な時間というのは決して不必要な時間ではなく、ある意味必要な事でもあるけれど、そればかりに囚われてしまうのは良くない。そして、時間は平等な速度で流れていく。

 

そんな中では、このままでは僕は何一つ決められない由々しき人間になってしまう。しかし僕はそんな由々しき事態を由々しき人間のまま過ごす事は少ない。何故なら僕には、「うんこチェック健康法」があるからだ。

 

うんこ、もとい、うんちは、素晴らしい。その日1日のおおよその体の調子を教えてくれる。この健康法を身につけたのはおよそ6年ほど前、市立病院にうんこ関連の病気で1ヶ月ほど入院した時だ。

 

僕は、6年ほど前、ザックリ言うとご飯を食べたら血が出てほっとくといつか死ぬ病気になった。それはいつも通りに嫌で嫌で仕方ない職場に行き、嫌で嫌で仕方ない仕事を、嫌々やっていた時だった。事の始まりは発熱だった。いつも通りに出勤し、午前の仕事を終えて昼休み。いつもの公園に行きいつも通り昼食をとり、いつも通り散歩をしていたら、道端で吐いた。

 

そこから、体調は一気に下り坂へ向かい、職場に帰る頃にはゲッソリしていた。上長へ病院へ行くことを伝えて、病院へ行くと、熱はザックリ39度。そく帰宅した。

 

その頃はまだ実家に暮らしていたから、母が心配した。その日はお粥やゼリーなんかを食べながら寝て過ごした。発熱で寝てはいたものの、2時間に一回はトイレに駆け込み上から出していた。

 

1日経ち、様子が変わった。柔らかい食事を食べても吐かなくなったと同時に、今度は下から出るようになった。しかし食べても吐かないもんだから、僕は食べたいものを食べた。体調が悪い時は食べたいものを食べ、暖かくして良く寝る、これが一番だ。

 

そして翌明け方、事態は急変した。その日の晩、がっつりと鍋焼きうどんを食べたのが悪かったのか、寝てる時に急にあり得ないほどお腹が痛くなった。飛び起きてフラフラのままトイレに駆け込み、30分ほど悶絶し、腹痛の波が治ったのでお尻を拭いてうんちを流そうとした時、僕は目を疑った。うんちが赤かったのだ。

 

 

そしてザックリなんやかんやあって入院した。その時ついてくれてた看護師曰く、毎日うんこを見ろ!それが大事だ!との事だった。どうやら医師曰く、食べ物を異物と判断して身体が体を攻撃する病気だと言う事だ。大腸カメラとか胃カメラとか病理検査とか色々したが、結果として原因は分からなかった。最も近かったのが、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)という、自己免疫疾患だったが、それとも少し違うらしい。

 

原因不明で治療困難、おまけに辛い。僕は途方に暮れた。そんな中で僕についてた看護師から教えられた「うんこチェック健康法」だ。

 

回想シーンはここまでにしよう。うんこチェック健康法とは、その看護師曰く、中国に古くからある健康法の一つでもある習慣だそうで、うんこを良く観察して、健康状態を見ると言う事らしい。うんちが出るペースや量、どんなうんちなのかというのは、腸だけでなく肌や自律神経、様々な内臓疾患の状態を知るまでに至る素晴らしい観察眼だという事だ。まあ僕はそこまではよく分からないけど、ザックリなかなか良い方法という事はわかった。原因不明でもこれをチェックして毎日の食べ物を決めれば何のことはない大丈夫!という根も葉もない発言に、今なお救われている。あれ以来、1度、下血はしたものの6年間入院はしていないしここ最近は調子が良い。

 

僕は何もない日、この「うんこチェック健康法」に全てを委ねる。僕は毎日、うんちが出る素晴らしい体質なので、毎日チェックするのだ。起きてからどのくらいで出たか、ゆるいのか固いのか、どんな色をしてるのか、どのくらい出たか。

 

僕の中でだいたいザックリ6段階のうんこ状態に分けられていて、その段階が5は素晴らしいうんち、1はみすぼらしいうんち、0は出なかった時。となっている。出なかった時はもうやばい。ストレスを感じているし、運動が不足しているし、何かしらここ最近の習慣が良くなかった事になる。

 

そんな時は好きなものを食べて、好きな事をやり、やらなければならない事は全て後回しにして、ドラムを叩きに行くと大抵、スタジオの途中でうんちが出る。

 

一方で起きてからうんちが出るまでの感じと、うんこ状態が良かった時は、チャンスだ。やらなければならない事をさっさと片付けて、やりたい事を全てやる。多少無理をしてもなんて事はない、何をやってもまあまあ調子が良いわけだ。そして好きなものを食べる。

 

うんちの状態が悪い時はやる事はやるが無理をしないし、やりたい事をやっていてもほどほどにしておき、食べ物に気をつける。人の体は、個人差はあるが毎日うんちをする僕の場合、その日から前後1日が次のうんちに影響するので、前日と前々日に食べたものから逆算する。

 

緩ければ食物繊維や残渣の少ない消化に良いものを、硬ければ脂分を少し多めに取る。僕は皮膚科の門前で働いているけれど、患者には肌が綺麗だと褒められる。きっとこれも「うんこチェック健康法」の賜物だ。

 

ここで間違って欲しくないのは、僕は自分のうんちしか見る事は出来ないし、うんちはそもそも見たくもない。そしてうんこフェチなわけでもない。人のうんこを見た事はそんなにないが、たとえ見ても相手の健康状態は分からない。だけど自分の為に自分のうんちを毎日観察するのだ。

 

うんこは、深い。これは偏見だが便秘気味の人というのはだいたいザックリ90%の確率で腹の中だけじゃなく人生もつまずきやすい。いや、この言い方は良くない。人生つまずくと90%くらいで下痢か便秘になりやすい。この割合には根拠はないが、嘘でもない。人生つまずき気味な人は何かしらストレスがかかるものだ。ストレスというのは自律神経に影響し、うんこを司るのは交感神経と副交感神経という相反神経支配なのだ。

 

余談だが、「腸内環境」で調べると様々な体調面に関わってる事が調べられる。

 

 

今日は、⭐︎3つのうんちが出た。調子はまあまあ、無理せずザックリ楽しく行こう。