ドラッグ&ロックン・ロール

音楽活動報告、よく思考のまとめを行います

全部、全部、全部か?【振り返りとご挨拶】

皆さん、

あけましておめでとうございます。

リョウマサヒロです。

 


年末までにまとめようと思って、間に合わなかった事を、年始にまとめてます。

 


去年1年間の振り返りと、新年のご挨拶になります。

 


全てコロナのせい、でもないんだよな

 


僕は、薬剤師です。

 


去年の春。国は緊急事態宣言という一大決心をしました。そしてそれが明けた時に、当時一国の総理大臣だった安倍さんからフロントラインの医療従事者各位に向けてこの様な労いの言葉がありました。そしてその時僕は一度、絶望感に苛まれる事になります。

 


「全国各地の医師、看護師、看護助手、病院スタッフの皆さん、そしてクラスター対策に携わる保健所や専門家、臨床検査技師の皆さんに日本国民を代表して心より感謝申し上げます。」

 

 

 

そこには薬剤師という言葉がなかった。

僕はこの時、こう思いました。私達は教育の中で医療従事者としての心構えを学び、日々研鑽する事を当たり前だとされて来て、間違えてはいけない、薬は誤れば人を殺す、その責任を負い働ける誇りある仕事だと教えられ、僕自身もそういう暗示に掛かっていました。しかし薬剤師というのはどうやら総理大臣には医療従事者としての認識がないようです。

 


当時はかなり落胆した。なんとも言えない気持ちになりました。言葉が出ませんでした。自分だってコロナにビビりながら、消毒液で手を荒らしながら、最新の注意を払いながら緊急事態宣言中にも電車に乗って出勤し薬剤師として店頭に立ち服薬指導してたのはなんだったのか。

 


もともと、そんな大層な人間ではなく、出来る事なら働かないで生きていきたいニート体質な僕が、ここまで働けたのは薬剤師という仕事だからです。誇りがある仕事だと、思い込めてたからです。でもそれは、一気に崩れ去ります。

 


僕はマジで、やる気を、無くしました。もう良いや、辞めちまおうこんな仕事。なんでトイレットペーパー置いてないだけで怒られなきゃいけない、何故アルコール品切れたら怒鳴られなきゃいけない、なんでこいつはマスクもせずに薬局に来るんだ。コロナは風邪だ?馬鹿を言うな、風邪ならこんな事になってない。今はコロナウィルスが何なのかに関係なく、世の中が未曾有の状況なんだ。わかってるのか?それなのに、何故。

 


そんな気持ちでしばらく勤務していた時、ある1人の患者さんがこう言いました。「薬剤師さんありがとう。いつも頼りにしてます。コロナなのにお疲れ様。ありがとう。」

 


僕はこの時、ああやっちまったなって思いました。

 


世の中には腐る程の仕事があります。中には僕には全く関係のない仕事もたくさんあるでしょう。何をやってるかも分からない仕事や、生き死にがかかった時には人から軽視されてしまう仕事もあると思います。今のコロナ時代みたいに、差別されたりする事もある。

 


人は無意識で何かに優劣を設ける。薬剤師って仕事も、もしかしたら自分が思ってるほど世の中に必要とされてる仕事ではないのかもしれない。病院で待たされた患者のイライラの吐け口くらいが丁度いいのかもしれない。

 


でも、そんな事は関係ないんだなと、思ったわけです。何故なら、僕は誰かに薬剤師をやれと言われたわけじゃない。自分からなった。だからいつでも辞められるし、惰性でやる事だって出来る。でも僕がそれは嫌だと思っている事に気づけました。手を抜いて、辞めるつもりで働いてた時に感謝されて、それをまともに受け取れなかったとき、自分自身に虫唾が走りました。「ふてくされてんじゃねえよ。」

 


僕は、音楽もやっています。これも自分の為です。ストレスだらけの世の中だけど、音楽をやっている時はそんな事を考えずに生きた心地がします。

 


生まれも育ちもまるで違う、価値観がまるで合わない人間同士が、ステージの上で何故か一丸となり演奏ができる。長い時間とたくさんの金をかけて作った曲を、バッサバッサと捨てながら研磨して、自分達の至高の一曲に磨きをかける。馬鹿みたいに思う人もいるでしょう。17年のキャリアの中で僕が音楽に使ったお金は目を当てられない金額です。

 


でも僕はそれでも

 


ライブが好きで、バンドが好きで、ステージに立つのが好きです。それを喜んでくれる人がいます。もちろん、このコロナで、嫌気がさして辞めていった薬剤師や、音楽人生に終止符を打った仲間がいます。

 


そんな中僕はこのコロナでも、薬剤師も音楽もやめる事なく、続ける事が出来ました。全ては自分がやりたいからやってる。

 


それを痛感する一年になりました。

 

僕が綺麗事を言えるとしたら、『どんな仕事も世の中に必要な事だから、お互い相手を思いやり、手を取り合い、助け合いましょう。』

 

こうなると思います。

でも残念ながら僕は綺麗事をあまり素直に思えない。

 

誰からも求められる仕事なんてない。見向きもされない事だってある。助けてくれる保証もない。それでも何とかしていかなきゃ生きていけない。なら、やるしかない。そしてもし僕に少し余裕ができたら、身近な誰かの手だけは取れたら良いな。

 

 

 

それを痛感した7月から、僕は勉強を始めました。認定薬剤師っていうのに、なる為です。

 

無事に要件を満たして、今はライセンスが届くのを待っています。

 

 

閑話休題

 


人からどう思われようと、自分が好きで始めた事。いつ辞めようが誰からも文句は言われない。それでもやる、そしてそれを喜んでくれる人が確かにいる。

 

画面越しではなくて、喜んでくれる人が自分の目の前に確かに居るというのは、SNSテクノロジーが発展した今となってはさらにとてもありがたい事だと思っています。本当にありがとうございます。

 


自分が身勝手になりたいとやり始めて、今まで続けてきて、コロナウィルスはその上大切な事を気づかせてくれました。

 


もちろんめちゃくちゃ嫌な事はたくさんあった。それを全てコロナのせいにしても良いんだけど、僕は敢えて、その考えを捨ててみます。

 


そのかわりに、コロナウィルス時代の中で、全てを辞めずに続けて来れた自分を褒めてやりたいと思います。

 

そして、年始、確信した事があります。

誇りある仕事というのは、別に仕事のジャンルで区切られたものじゃないと思いました。

やってる奴の仕事の仕方がクソならそれはクソです。でも、どんな仕事にも素晴らしい事をやる人が居ます。

 

そう言った、ジャンルに囚われない、素晴らしい仕事様が、誇りある仕事として形容されているのだと、今はハッキリと認識できました。

 

月並みですが僕は、記録ではなく記憶に残る人になりたいと思っています。

 

 

 

 

そして、今年は、兼ねてから続けてきた事を、丁寧に研磨できたらなと思ってます。

 

そう、僕は薬剤師であり、バンドマン。

それが僕の人生です。

 

では!

 

リョウマサヒロ