動画編集してて割と疑問だった事の一つ。
iPhoneで撮影した動画を元に、叩いてみた動画をつくったり、音声別撮りで後から合わせたり、原曲を動画にあてがうと
死ぬほどズレていく。
始めは自分がずれてんだと思っていましたが、
んなわけあるかよってレベルでズレてったのでマジでなっとくいかなかった。
最終的に1拍(1拍はいいすぎた、音符ひとつ分)くらいズレてんのは、これはミュージシャンとしてはありえない。
でも音を合わせたらやっぱりずれてる。何かおかしい。
しかし。
原因が解明しました。(だいぶ前に教えて頂いた内容です。)
この内容、Google検索だと
「iPhone 音ズレ」
で調べても
調べても一向に出てこないんですね。
検索に引っ掛けるには、専門用語を入力しないと出てこないし、なんならiPhone独特の言い回しの設定で、ヒットするのは奇跡。
そんな内容で苦労したのでブログにしました。
結論を先に言うと、iPhoneは出荷デフォルト時には
『実際録画した長さより微妙に長さが変わる設定がデフォルト』
その解消法がコチラ
『設定→カメラ→フォーマット』
(この画像の状態が正解)
デフォルトではコレが上のやつになってます。
下のやつにすると、その現象が解消されます。
↓少し詳しく書くとこう↓
結論から先に書くと、iPhoneで撮った動画を何かしら動画編集するなら、
互換性優先を選べば間違いありません。
(バージョンにより相互性優先と表記)
iPhone(iPad)では、高効率と互換性優先の2種類からフォーマットを選ぶことができます。
高効率は、HEIFやHEVCと呼ばれるデータ量を高効率で圧縮できるフォーマットで保存されます。しかし、このファイル形式はiPhone以外、PCや他スマホでの視聴ができない場合があります。
また、この高効率というのは
「可変フレームレートで撮影している」状態をさします。
これはフレームレート(ざっくり、動画の再生速度みたいなもの、というか撮影対象物のコマ送りの仕方に関係する)が撮影された動画内で一定ではないという事です。
これは動きの少ないシーンでフレームレートを省エネする傾向があります。
もっと詳しくいうと、動画というのは、超高速連続写真を順番に並べてる、いわゆるパラパラ漫画と同じ方法で動きを映像として再現しています。
いわゆるヌルヌル動く動画というのは、その連続写真のシャッターの速さが異常に早くて、めちゃくちゃ細かく刻んだ、みたいなイメージを持ってください。
なので早い動きの物の撮影も、シャッタースピードがめっちゃ早ければ、その写真のパラパラ漫画でくっきり動いて見せれるわけです。
一方で、フレームレートが可変というのは、
そんなに早いシャッタースピードじゃなくていい所は自動でスピードを落とすという事です。
つまり、動画内のその一コマ一コマの写真にあまり変化がない部分は、かってに認識してフレームレートを落としてしまいます。その仮定で、微妙に実際の時間軸より動画内では早く動いてしまったり、遅くなったり、するわけです。
その圧縮率はそもそもの撮る時のキレイさや滑らかさ(解像度やfps)にもよって変わってきます。
つまり
iPhoneでの撮影後、撮影したデータをすぐにwindowsのPCで視聴する・撮影した動画の編集をする・音声を別で録音してあとで合成する・叩いてみた動画など映像にさらにシビアにタイミングを合わせて音声を当てる事
などを考えているようでしたら、互換性優先を選択してください。
この互換性優先というのは
先程の話でいえば
『固定フレームレートで撮影』してるモードです。
つまり、これが実際の音声と映像にズレが出にくいベストな状態です。
また
互換性優先(相互性優先)では、動画はMP4という汎用性の高いファイルフォーマットで収録されるため、基本的にどのPC、どのスマホでも変換をせずにすぐに視聴が可能という特徴があります。
唯一のデメリットは4K60fpsは非対応(らしい)という事くらい。
ただ、個人的にはコレはファイル容量がデカすぎるのであまり使わないです。
もし使うとしても、このクオリティを求めるならばフルサイズのカメラを使用することがてっとり早いので、iPhoneで撮影することはほぼないです。
迷わず相互性優先を設定してください。
ちなみに、僕がお伝えできるのはここまでなんですが、
どうやら
やっべ!間違って高効率で撮影しゃったよ!って場合も、
可変フレームレートを固定フレームレートに直したり、可変フレームレート対応の動画編集アプリもあるらしいです。僕はそれは使わないので、もっと詳しく人に聞くか、必要なら調べてくださいね。
リョウマサヒロ