日付変わって昨日
初めて新宿ACBというライブハウスでライブをしてきた。
その日を作り上げてくれた企画者は
zan80z(ザンエイティーズィー)
毎回思うけど、Vo.の吉田さんには頭が上がらない。
久しぶりの自身のバンドでのライブなのにも関わらず、本気で全バンド聴きごたえのあるライブだった事にまず、最大限のリスペクトと感謝を全バンドに贈ります。
この日感じた事を記録したくなったので、文章で残しておきたいと思う。
出演者順に。
1.Lana(ラナ)
実はLanaは4〜5年前に2度見た事がある。
1度目は、当時のShinobu Motoori Groupのアー写を撮ってくれた中谷氏に誘われて、当時の恋人と一緒に初めて見に行ったライブでもあった。吉祥寺WARPに観に行った。
2度目はテキーラパーティーエフェクトという、コレまた懐かしいバンドと、anoというバンドを見に行った時だ。
あの時とはだいぶメンバーが変わっていた。
そして、超絶進化していた。数年で、こうもバンドは変わるのかとリハーサルを見た瞬間から驚いた。
余談だけれど、今のLanaのドラマー岡田くんは、同門生でもある。
しかしそんな色眼鏡で俺はライブを見ない。見てつまらなかったら楽屋にでも篭ろうかと思っていたけれど、
なんのことはない、控えめに言ってもめちゃくちゃ良かった。
Vo.の方の歌が素晴らしかった。そしてそのエモーションにドラムががっちり付いていく。
いや、逆かもしれない
あのエモーションはドラマーが、そしてそこにがっちりついて行きつつブレない歌を歌っているボーカルなのかもしれない
しかしそんな事はどっちでもどうでも良いことだ、とにかく
サイドのベースとギターもそれぞれ個性があり、4ピースたる歌の突き抜けるライブを久しぶりに堪能できた気がする。
この日、客としてみれたライブの中では、歌のMVPは彼だ。本当に素晴らしい歌をありがとう。
2.Shinobu Motoori Group(シノブモトーリグループ)
俺のバンドだ。ここは自分で書くのはなんだか変な感じがする。
しかし書いていく。少し長くなりそうだ。
俺たちは
3ピースでのライブ編成で、やっとここまで来れたかと実感が湧くライブができた。
2ピース時代に感じていた没入感があり、2ピースでは再現なし得なかったアンサンブルに、片腕が届いた。
これからが本当に楽しみになってきた。
自分のバンドの事なので、もう少しだけ。
ライブハウスでのライブは本当に久しぶりだったのだけれども
うちのリーダー、シノブモトーリ曰く
ちゃんと上りを頂けたらしい。
数字は敢えて聞いてはいない。それは今はどうでもよかった。それよりも、このご時世で尚、バンドで稼げる事に感動したと同時に、お客さんにとても感謝した。
そして、なによりzan80zには頭が上がらない。(ここは細かくは書くまい、おそらくそう言う事だと思う。)
どうしてもお金のかかるバンド活動をする中で、大人になると嫌でもマネタイズの事が頭をよぎってしまう。とくにこのコロナ禍ではありとあらゆる所に傷を負った人は俺だけじゃ無いと思う。本当は、自分らの自分勝手な自分達のための演奏に価値があるのかどうか、常に批判的吟味が付き纏うのがバンドマンだと思うけれど、こういう事で、少し救われるものだ。
これも、「バンドマンにしか見えない、景色」の1つだろう。
そして何より目の前にいる人の顔をステージから見る事で確信する。続ける覚悟をし直せるってもんだ。
長くなった、次に行こう。
3.badactor(バッドアクター)
端的に言おう
マジでGOOD ACTだった。
驚いた。これぞライブハウスでしか出会えないバンドだった。いくら音源を探しても、この手のバンドに日本で生で会える機会はそうそうない。
俺もまがいなりに18年間ライブハウスに出入りしているけど、本当に稀だ。まるで媚びてない。1ミリも媚びてないのに、無限大に俺たちに優しい音楽。
申し訳ない。ブログに書いていてこんな事を言うのは本当におかしいのだけれど、
言葉ではうまく言えない、整理整頓の出来てない感情が俺の中にある。
そんな気持ちを思い出させてくれたbadactor
ありがとう、観れて本当に良かった。
4.Maxn(マクスン)
俺個人的に、badactorに対するアンサーがこのMaxnだった。
3年前、Shinobu Motoori Group(以下、SMG)のツアー
紫雲英蒔くツアーの山梨編 カズーホールで対バンしたバンドだ。
このバンドもLanaと同じく、出会った時からかなりメンバーが変わっていた。そしてグレードアップしていた。
Maxnのライブは、というより音楽性は、久しぶりに分析したくなるタイプの音楽だった。
おそらくだけど、かなり計算されて整った汚さのあるライブだった。
それこそ、ある種今回のラインナップの中では最も商業的かつ、一方で商業音楽の中では最もニッチ。
あり得ないジャンルとジャンルの融合とでも言おうか。
曲のタイム感や、ドラム、ベース、サイドギターの演奏はかなり計算された物で、曲にマストの物を意図してやっていたように思う。
もしMaxnの人がコレを観ていて、間違ってたらすんません。
しかしだ、それが物凄く秀逸で、素晴らしかった。
分かっててやってるあの感じ。とりわけ意図して変化球を投げるグルーヴを追求するSMGとは真逆のアプローチ。
そしてbadactorの様なエモーションに振り切ったライブとも良いコントラストで、流石に頷くしかなかった。
俺は多分、日頃から耳元で聴くとしたらMaxnだと思う。おそらく、めちゃくちゃ高クオリティの音源をだしてくれそうな期待をできるインテリヤンキーみたいなバンド。
そう、インテリヤンキーだ。
おそらくだけど、全てドラムの方が仕掛けてる。
少しだけお話させてもらったけど、仕事で叩いてる時の俺と思考回路がかなり似てる。
お見事でした。
5.zan80z(ザン"エイティー"ズィー)
はあぁあああああ素晴らしい!
もう文句なし。最高!
この日のバンドMVP
ただ、
一つ文句があるとすれば、ギターの方の酒井さんには、ロマンシングサガと言って欲しかったくらいだ。(わかる人にはわかるネタで申し訳ない)
この日のズィーの皆さんは、何というか、王者の風格があった。
流石は孤独の撃墜王。
タイトルの伏線を演奏で回収するとは。
俺は観たんだ。
俺はかなり前の方のど真ん中で観ていたのだが、斜め前のお客さんが、吉田さんの歌い出し開始3秒で号泣していた。
流石にコレには俺もウルっと来た。
『わかる。そうだよな。待ってたよな。俺も待ってた。』
そう心から思った。
本当に良いライブを観ると、全てがどうでもよくなり、俺は踊ってしまうし拳をあげてしまう。
そんなライブだ。
本当なら
今年の7/30にこのライブイベントは行われていたはずなんだ。
しかし
コロナ禍で延期になり
一時は開催も危ぶまれた。
しかしその延期の甲斐あって
この数ヶ月間でさらに磨きをかけたライブを
全てのバンドがしていたんじゃなかろうか
お前ブランクあるだろってバンドは一つもなく、微塵も不安を感じさせないプレイヤーの集まりだったと思う。
俺たちは、この為に耐えて来た。
やっぱり生ライブが良い。
それを確信させてくれて、ありがとう全てのバンド
今日はあまり眠りたくない。ずっと考えていたい。
リョウマサヒロ