『哲学や文化を考えると、寺子屋ではなくて、昔は家の中や生活を通して学んだものだ。』
僕の知らないことを知っている友人に教わった事
そういえばあったな。と思い
明治時代からあると言われる家
俺の生活圏内の中では1番古いと思われるので、それを観察してきた
やたらと風通りの良い作りの家
確かに、今自分が住んでる家よりも感覚は鋭くなりそうだ
プライバシーなんてなさそうな襖
物音を立てようものなら隣の部屋のじいさんに怒鳴られそうだ
謎の床間
いまだに何に使うのか分からない
何に使うのか、何の意味があるのかは友人から聞いた気がするけれど、思い出せなかった
きっと何かを置いていたであろう床間
近づくと、うっすら、何かあった日焼けの後がある
この作りだと
全ての部屋からほとんど隣の部屋に移動が可能
風の通り道はものすごく良さそう
縁側
靴を履いたままその家の人と長く話せる場所と聞いた
昔の人はここで何を話したのか
庭
立派な廊下がついた庭
これは家の中なのか、家の外なのかが常に疑問
おおよそ、木と紙でできた家だけど
コンクリートか、セメントか、そんな素材もあった
明治っぽいと思った
絶対に人が通ることを想定してないサイズの扉
何に使ったのか疑問
明治の頃から変わらずのガラス
今のツルッとしたガラスではなく
少し丸みがあって鏡面にはなってない歪なガラス
『だがこれが良い』がここにある気がした
友人曰く、
侘び寂び
察する
気配
こう言った物を生活の中で感じながら学んだのだろうという事
確かに、そうだなと思った。
コロナ禍だからか、換気を余儀なくされてるからだろうか、ほとんどの扉が開け放たれていて、外と繋がっていたので、見学するにはとても良かった。
閉鎖的な感覚は全くなく
むしろ開放的だとも思うのに
物静か
厳か(おごそか)
という感覚が常に残る家
俺たちの他に、もう一組見学している人がいたけど
この家では、
例えば2階に誰がどこを歩いているのか
わかるようになっていた
それはそういうシステムが搭載されているというより
気配という形で分かるような感覚な気がする、副産物の様な感覚
古い家といえばそれで終わりだけど
何となく、真新しい感じに見えた
明治時代は和洋折衷な時代だと見聞きしたけど
ここは結構、和に寄っていた気がする
名前忘れたんだけど
こんな粋な爺さんが住んでいたらしい
超かっこいいと思う。