ドラッグ&ロックン・ロール

音楽活動報告、よく思考のまとめを行います

日本暗闇音楽協会を観た

久しぶりのブログです。

備忘録かもしれない。

本来ならその場にいた人にしか分からない事かもしれないけど、エピソードトークになるのかな。

 

 

今日私は

裸体のシルエット、DJ鳥羽、司想生

この3組を観てきました。

 

イベントのタイトルは『日本暗闇音楽協会』

観に行くのは久しぶりでした。

 

失礼ながら、別件で、開催されるライブハウスに挨拶に行き、そこで旧知の仲の裸体のシルエットの面々に会いました。

 

せっかくなら、コレは観たいな。そう思ったので、予定してた挨拶を済ませて、チケットを受付で買い、開演までは見知った友人や先輩たちと過ごしました。

 

 

初めに、【DJ鳥羽】さんを観ました。

 

DJ鳥羽を見て感じた事

 

言語化は難しいです。私の知ってるDJとは似ても似つかないスタイルだったように思います。

 

私が知ってるのは

 

ずんちゃんずんちゃんどぅどぅーーん

 

と、会場にどでかい音が鳴り響き、酒が飛び交い男女が入り乱れて踊る、そんなステレオタイプなものです。私はそういうクラブミュージックには疎いです。あまり出入りした事がない。

 

でも、そこで流れていた音楽はステレオタイプなものではありませんでした。

 

僕の知ってるライブスタイルに変換すると

EDMアーティストのライブに近かったように振り返ります。

 

個人的にわかりやすく言うと、ケミカルブラザーズでもなければ、ワンダーランドでもなく、スクエアプッシャーでした。

 

ただ、DJ鳥羽さんのライブで感じたものは、スクエアプッシャーを観た時に感じたものとは違い

 

「優しさ」

 

でした。なんでそう思ったのかは自分でも、全く分かりません。でも、優しかった。とても分かりやすい構成だったし、人の声が入ったスクエアプッシャーのような、いわゆる強烈なデジタルコアな音楽が流れてるのですが、展開がとても親切だと思いました。私にとってこれは、優しさです。

 

どこかのIQぶっとび系の天才がインタビュアーに

 

「あなたの思う天才・あるいは才能ってなんですか?」

 

と聞かれた時に

 

「んー、、優しさ。」

 

と答えて、質問者の空いた口を塞げなくした話を知っていますが、なんとなく、そういう、何故そこに感じるのかは分からないけど確かにそこにある自分の内側にある暖かさや何かのそれに対する好意や愛情に近いものを外に向けた時に滲み出る優しさを、感想として持ちました。

 

 

 

次に私は【裸体のシルエット】を観ました。

 

裸体のシルエットを観て感じた事

 

これも、言語化が難しいです。

裸体のシルエットはCDや音源を出してるのでまずどんなバンドか聴いてほしいです。

 

その上で、私は彼らの昔からのライブを観ていると言う事も注釈しつつ

 

3ピース編成の裸体のシルエットは

 

踊れる変拍子でした。

その場に居合わせた友人とも話しましたが、「ドラムがセンターにいて、テクニックと情熱が共存したプレイスタイルだから、有機的な要素があって素晴らしいね。」と意見を交わしました。

 

私としては、言語化できないのだけど、そう感じた部分もあり大いに共感します。

 

そういえば、バンドスタイルのライブは裸体のシルエットだけでした。

 

私が個人としてライブを観て感じたのは、「躍動」です。

 

裸体のシルエットのライブは基本的に曲が止まる瞬間がない、いわゆるオーケストラチックな組曲のような編成でした。

 

加えて、非常に変拍子

 

本来なら何が行われてるか訳がわからなくなりそうなものの、

 

3ピースだからか、それぞれ何をやってるのか凄くよく聞き取れるので、踊れました。

 

変拍子といっても、複雑怪奇なプログレッシブな展開ではなく、変拍子の周期がキチンとあり、そのサイクルに自分が入り込むことさえできれば、踊るサイクルは途切れない。

 

いわゆるクラブミュージックの様にに4つ打ちベースの"4分の4拍子"が基盤となるものや、ミニマルミュージックやレゲエのような普遍の1小節が繰り返される代表的なものがある一方で、アフロビートのようなサイクル周期がもっと広めでも踊れる曲も、私の中ではダンスミュージックです。

 

そういった意味で、躍動。かなりディープなダンスミュージックを聴いてる感覚でした。

 

 

オーケストラチックな組曲のライブスタイルが、音を途切れさせないDJスタイルにも通じるものがあって、その前後のアーティストさんのライブスタイルもあり、読後感がダンスミュージックなのかもなと、今振り返ると思います。

 

無理矢理言語化するとこんな感じですけど、きっとその場ではもっと違った現象が起きていたと思います、でもそれを感じるのは観た人の特権ということで。

 

 

 

そして最後に私は【司想生】を観ました。

 

司想生を観て感じたこと

 

なんて読むのだろうか。

 

私は個人的に恩を感じている人でもあります。

 

彼は私に、抱負は"生きる" と言い切る強さを教えてくれた恩人です。

 

これはまた別のエピソードなので割愛します。

 

このライブでは色々な事を感じました。

というより、音楽が鳴っている間中、ずっと頭の中で色々な感情が蠢いてました。

 

ライブ序盤から中盤は、かなり無機質な音像から作り上げれれるライブだったと思います。

会場が雑居ビルの地下に突如現れるレンガ調とコンクリートから成るの穴蔵の様なスペースで、冷たい温度感にとてもマッチングしているなと思いました。こういった、会場や環境とセッションしマッチングしていき作り上げれれるライブスタイルを私の知っている言葉でいうと、アンビエントミュージックと言います。

 

彼がそれをやってる自負があるのかは知りませんが、僕の中で会えてブログ用にカテゴライズするとすれば、ライブスタイルはアンビエントだなと感じた。

 

その場の環境にあった、心地よい冷たさのあるサウンドから色々な思考が頭の中によぎっては消えて行きました。

 

ただ、これも全て自分の勘違いだった事に気付きました。

 

ライブ終盤に、無機質だったリズムとアンビエントサウンドから打って変わり

 

ストリングスの低音、ギターの有機的なアルペジオ、そして人の声のハーモニーが聞こえてきた瞬間、

 

私は安堵して、優しい気持ちに包まれました。

 

無機質なサウンドとの対比なのか、分かりませんが、今まで感じていた心地よさは不安からくるものだったんだなと思いました。終盤にはとても暖かいアンサンブルが流れていた様に、私は、感じました。だからこそ気付いたのか、あるいはコントラストに錯覚させられたのか。

 

 

こうやって振り返ると

 

優しさを感じ、優しさに終わるイベントだったなと思います。

 

 

日本暗闇音楽協会というイベントでしたが

 

確かに、その暗さに心が救われる事ってあるよなと思うと

 

人の優しさや太陽の温かさだけが安堵の材料ではないですよね。

 

 

非常に暖かい暗闇音楽を、イベントを通して聴けた気がします。

 

 

 

 

リョウマサヒロ