どうも皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
リョウマサヒロです。
ここ最近、新しく頂いた仕事に手こずってたので文字を書けてませんでした。
一旦落ち着いたので久しぶりにブログです。
これはもはや僕の癖(へき)ですね、ブログ。
つい先日自分のバンドShinobu Motoori Groupでレコーディングしてきました。
↓Shinobu Motoori Group発表済み音源↓
https://www.youtube.com/channel/UCvPNZypXo21oKvbJh5_SmnQ
<オケレコーディング終了の記念写真>
<友人にお借りしたフルオーダーのカノウプス。作りたい音の関係でタムだけTAMA製の物にしました>
ドラム、ベース、ギターのベーシックに加えて重ねやリードまで1日でガッツリ撮れたのは本当エンジニアさんのお陰です。ありがとうございました。
後は歌入れのみ。そこがクリアしたら晴れてレコーディングの「撮り」が終了です。
エンジニアさんは、撮りの後が死ぬ程大変なので、こちらもその辺をつつがなくやれるようにしなきゃ!
曲やエンジニアさん、メンバーについてはまた作品ができたらゆっくりと書きますね。
今回のレコーディングで2つ、ドラムについて新たに分かったことがあるんですよ。
1.リリースタイムコントロールの重要性
2.スタンドの重要性
どちらも音色に関わる事です。
1.リリースタイムコントロールの重要性
これはレコーディング1週間前くらいに、作曲・編曲家としてプロで食べてる友人からアドバイス頂いた事で開けた新しい扉なのですが
スゴくザックリと言うとどう言うアドバイスだったかと言うと、
音には演奏した瞬間の音の他に、その後の倍音(サスティーンという事もある)があります。その音のコントロールをいかにできるかがプロとアマの差になるという話です。
今回のリリースタイムというのは、どこまでその音を伸ばすのか、切るのかといういわゆる音の長さの事。これ弦楽器だと比較的わかりやすいですが、ことドラムに関しては、実はめちゃくちゃ難しいんですよ。
実は、結構仕事で頂いた過去作品、レコーディングで良い音だね!って言ってもらえる事多かったのが自慢だったんですが(手前味噌か!)、それでも今回のことを知ると、甘かったなって思います。
仕事じゃなかった場合、
好みの音質で言えば自分の作りたい音は何度も作ってるので一瞬で作れるんですね。
ただ、唯一ずーっと気がかりだったのは、僕が好きな音って全部の音が鳴りっぱなしって言う音で、
しかも例えばキックを踏んだらタムもスネアも共鳴するみたいな音。
全ての太鼓がサスティーンマックス
みたいな音がめちゃくちゃ好きなんです
エンジニアさんがもしここまでを見たら
えーーーー。。。。
って思うと思う。
これ、まったくレコーディング向きじゃないんですよ。笑
僕のバンド聴いてもらうと分かるんですが、テンポめっちゃ遅くて、早いフレーズ殆ど出てきません。だから成り立ってたって話で
ここ最近の僕のプレイは細かい事もする様になったので、今までのやり方じゃダメだって事なんですね。
下手したら環境によっては、このままじゃライブにも向きません。
僕はそこそこハードヒッターなので、どうしても胴鳴りとサスティーンがたくさん出てくるんです。
けど、これって無処理だとめちゃくちゃ邪魔するんだなって事を頭で知ってはいましたが、今回、邪魔しない音を作れた事で改めて理解する事が出来ました。
どういう話かというと。
その曲のフィールやテンポにハマる長さで自然に音が止まる様にチューニングしてあげるとその後の曲のミックス(処理)がスゴく楽になるという事です。
これに関しては曲がリリースされないとうまく説明できないのでアレですが、叩き方もそうですけど、ミュートの方法とチューニングの方法をめちゃくちゃ勉強し直したら
撮り音の段階から今までよりもめちゃくちゃよく撮れたって結果が出ました。
今から楽しみです。
2.スタンドの重要性
これは後に色々な人に確認したんですが、今回僕はタムをスネアスタンドで直置きしたんです。
これがめちゃくちゃデカかった。
一つは、バスドラムとタムが繋がってないことで余計な共鳴を防げたこと
もう一つはかなり重た目なスタンドに載せてるので、重心の低い音になり、さらに余分な力が地面へ逃げていくので余計な音が長くなり過ぎない、アタックとその後の倍音にインパクトが出る音が作りやすかったという事です。
そして、お陰様で各太鼓が狙った音を作りやすかったと言う事です。
ちょっと何言ってるかわからないと思うんですよね、僕もこれはまだうまく説明できません。
1.と2.を総括すると
強いて言うなら、めちゃくちゃでかい音でずっとボーーンボーーンボーーンとなっていると、音が混ぜこぜに聴こえてしまうんだけど
出したいところだけ強調された音で、かつリリースタイムをコントロールすると、
ボンっ!ボンっ!ボンっ!て聴こえるんです。
これ当たり前なんですけどドラムだと実はめちゃくちゃ難しいんですよ。
ガシャーンドーンシャンシャンシャンタン!みたいな感じになりやすいでしょ?
まずもって人の耳は異常に優れてるってところが大切で、同じ音量でずーっと持続音的に鳴ってるより、
音にメリハリがある方が、たとえ音がデカくなくても抜けて聴こえるという事。
もっと言うと
次の音の手前で一瞬音が切れてる方が、音に張りが出て結果抜けてくるって事なんですよ。
逆にザックリ言うと、
うるさい
から
デカい
になる。
他にはこんな考え方があります。
ほんの128分の1音符、切ったって言われないと分からないくらいの処理だとしても
その一瞬音を切ってあげるだけで、例えば同じく四分音符4つの音だとして
音量が同じでも、
切ったのと切ってないのでは実際感じる大きさやグルーヴって、変わる。それを人の耳は無意識で感じ取れるって話です。
ドラムセットって複合楽器なので結構な確率でずっと鳴ってる感が出やすいんですね、
そこに、メリハリを出して音に説得力を出すのもチューニングの役割で、そのやり方の1つを見つけたってお話をしました。これ、めちゃくちゃ僕テンション上がってるんですよ。
(※これをもう少し専門知識のある方向けに言うと、トランジェントシェイパーをチューニングの段階で意識しておくって事です)
僕も試したことなかったスタンドの違いとリリースタイムコントロール、
当日試すまでめちゃくちゃ心配だったんですが、
お陰様で過去1良い音源が出来そうです。
おそらく秋〜冬の発表になるかと思います。
楽しみにしててください😊
で、僕は一旦レコーディングはひと段落したので、ここ最近は少しゆっくりしてます。お勉強の方が疎かになってしまったのでちょっと取り戻さなきゃ。まあでも直に、新しい挑戦と発見に向かっちゃうんだろうな。やりたい事めちゃくちゃ出てきたんですよね!
チューニング、突き詰めたらもっともっと出てきそう。
おわり
リョウマサヒロ